私たち富士ゼロックスラグビー部は、喜びと感動を与える集団です。
何事も100%楽しむ ことを最も大切にしています。
そのために『仲間を敬う』、『相手を尊敬』、『応援してくれている方々への感謝』 を大切にしています。

青山
世の中には様々な人がいます。いいことをしている人にはもっといいことをしてほしいし、よくない人には正してもらいたいと思いますが、僕たちがRespect(尊敬、尊重)する心がけ自体は変わりません。相手のことを理解しないことには正しいことかどうかわからないからです。だからこそ認め合う、ということが大切です。
まずは相手のことを理解する、という意味で『仲間を敬う』、『相手を尊敬』という事を大切にしています。

-何事も100%楽しむ ということと、喜びや感動はどのようにリンクするのでしょうか-
青山
例えば遊び。鬼ごっこやかくれんぼ、なわとび等 皆でする遊びは100%でやるからこそ楽しいことであって、鬼ごっこを皆が80%でしかやらなかったら、きっとそれはやっている本人も楽しくはなくて、見ている人からしても楽しくなさそうだと感じると思います。
ラグビーや仕事、プライベートであっても100%で取り組める人は周りにいい影響を与えると思いますし、何よりもそういう人たちは相手の心を揺さぶることができる何かを持っていると思います。100%で取り組むことによって、初めて相手になにかを発信できるのだと思います。そして、「喜び」は自分たちのものであって、「感動」は自分たち以外の人たちに感じてもらうものだと考えています。
-何事にも100%になれば、周りの人たちに良い影響を与えると思います。ただそれはすごく大変だし難しい-
本田
ゼロックスラグビー部が大切にする事として、何事にも100%だけではなくて、「楽しむ」、という言葉をつけています。楽しむ集団であるからラグビーにおいても、仕事においても、プライベートであっても100%で取り組める。「何事にも100%」と「楽しむ」は別物ではなくて、1つのものとして考えています。楽しくないことに対して人間は100%で取り組めないと思うんです。楽しいからこそ100%。楽しむ集団であるから、ラグビーに対しても100%で取り組める。そんなチームです。

-100%楽しむ気持ちをもって様々なことにチャレンジしていく集団であると-
本田
人によって100%は変わってくると思います。例えば僕が50メートルを6秒そこそこで走ったとして、トントンさん(プロップの石井選手)の100%は10秒近いかもしれない (笑) 人によって100%は違うし、50メートルを走る秒数や、様々な取り組みに対する結果は違ったとしても、100%を出そうと目指す気持ちの部分や、そこを目指し取り組む姿勢に変わりはないと思います。
-試合に勝利するということ以外の部分で心がけていることがあったら教えてください-

青山
まず、試合でいうとメンバーは100%試合に集中するということ。試合登録メンバー外の人が試合のメンバーに対してサポートする姿勢、そういうところを見てもらうのもひとつの感謝だと思いますし、応援にお越し頂いた方々にメンバー表を配る等、できることはたくさんあると思います。「ありがとう」という感謝の言葉よりも何か率先して具体的な行動をすることが大事だと思っています。
本田
具体的に感謝を表すために心がけていることは、「応援にお越し頂いた方々にしっかり挨拶する」「練習中に水を飲む水を飲むボトルを投げて返すのではなく、しっかりボトルホルダーに戻す」という行動で感謝を示しています。
-試合相手を尊敬するということについてもう少し教えてください-
青山
スポーツは相手がいてこそ試合ができる。相手がいるから自分たちが強くなれる。 相手がいて、始めて順位を競うことができるし、強くなりたいと思うことができると思います。単純に海老名まで来て試合してくれる、ということも尊敬の一つですし、それは相手が自分たちのためにラグビーをしてくれる、と置き換えることもできます。
相手を尊敬するということと相手の強さを測るということはイコールではなくて、ラグビーを100%楽しむことができれば、きっと、「尊敬しているから闘争心が生まれない」であるとか「尊敬しているから この相手には勝てないのではないか」という不安もないのではないのかと思います。
100%何かをする、ということは確かに大変です。 対戦相手を尊敬するということは自分に対してのマインドというよりは楽しむための過程のひとつなのかもしれません。
-ラグビーをする集団としてだけではない富士ゼロックスラグビー部-
本田
大きな達成するべきところ=ミッション=として考えているのは自分に対しての喜びと、周りの人に感動を与えるということ。 ぶれてはいけない、=フィロソフィー=は自分たちが100%楽しむということです。

ラグビーに限らずあらゆるスポーツでそうだと思いますが、勝つ人だけが評価されるものではないと思います。目に見える勝利だけを目標にしてしまうと、負けた時に何も残らない。仮に負けてしまったとしても、試合登録メンバー以外の人がゴミを拾う姿や、応援にお越し頂いた方々に対して礼儀正しく挨拶する姿に感動する、ということもあると思います。
富士ゼロックスラグビー部は試合に勝利するということだけを目標にしているわけではありません。ゼロか100かの 勝ち負けだけではなく、「自分に対しての喜び」と、「周りの人に感動を与える」ということも目標の1つに掲げています。
(取材日:2019年5月15日)